2023年のブログ企画として、競馬予想AIの作成に挑戦してみたいと思います。せっかくなので、作成までの過程を記事として公開していく予定です。今回は、競馬予想AIを作成するために必要な作業を書きたいと思います。
競馬予想AIを作成するための3つのステップ
全体的な流れ
競馬AIの作成には、多くの要素が含まれます。データ収集、特徴量エンジニアリング、モデルのトレーニングとチューニングなど、複数のステップを経る必要があります。
データ収集
競馬の過去のレース結果、馬や騎手のデータ、天候やコースの条件、およびその他の関連する情報を収集する必要があります。これらのデータを分析し、競馬予測のための有用な特徴量を抽出する必要があります。
・競馬データの種類の選択
競馬AIで予測する情報に応じて、必要なデータの種類を選択します。過去のレース結果、馬の能力指数、騎手の成績、コースの状態、天候、馬場の状態などがあります。
・データソースの選択
データを収集するために、信頼できるデータソースを選択します。日本の場合、JRAや地方競馬の公式サイト、競馬新聞、オッズサイトなどがあります。
・データ収集ツールの使用
データソースから必要なデータを取得するために、自動化されたデータ収集ツールを使用することができます。これにより、大量のデータを高速に収集することができます。
・データのクリーニング
収集したデータには誤りや欠損値が含まれる場合があります。データのクリーニングプロセスを実行して、不要な情報を削除し、欠損値を処理します。
・データの統合
複数のデータソースからデータを収集する場合、データの統合が必要になる場合があります。この場合、共通の識別子(例:競走馬の名前や競走番号)を使用して、データを結合します。
・データの保存
収集したデータを保存する必要があります。CSVファイルやデータベースなどを使用して、データを保存することができます。
特徴量エンジニアリング
データ収集ができるようになったら特徴量エンジニアリングのステップに進みます。ここでは、選択した特徴量を変換したり、スケーリングしたり、新しい特徴量を作成するなどの処理を行います。これらの処理は、モデルの性能を向上させるために重要です。
競馬AIでの特徴量エンジニアリングについての一般的な手順です。
・データの取得
競馬に関連するデータを収集します。過去のレース結果、馬の能力指数、騎手の成績などのデータを集めます。
・特徴量の選択
データから特徴量を選択します。選択した特徴量は、競走馬の過去のパフォーマンス、コースの状態、天候、馬場の状態、馬の種類、騎手の過去の成績などが含まれます。
・特徴量の生成
選択した特徴量に基づいて、新しい特徴量を生成します。たとえば、過去のレースでの勝利数、競走馬の体重、競走馬の年齢などが含まれます。
・特徴量のスケーリング
生成された特徴量は、さまざまなスケールで値が変わります。例えば、競走馬の速度は分速で表されますが、体重はキログラムで表されます。特徴量のスケールを統一するために、正規化や標準化などの手法が用いられます。
・特徴量の選択
生成された特徴量から、予測のために必要な特徴量を選択します。これは、モデルの複雑さを減らし、過学習を防ぐために重要です。
・特徴量のエンコーディング
特徴量を数値で表現する必要があります。カテゴリカル変数の場合、One-Hotエンコーディングなどの手法が用いられます。
・特徴量の評価
選択した特徴量が、競馬AIの予測のために有用であるかどうかを評価します。例えば、不要な特徴量を除去することで、モデルの精度が向上する場合があります。
機械学習モデルのトレーニング
最後に、機械学習モデルをトレーニングし、競馬予測を行うための最適なモデルを選択する必要があります。ここで使用するモデルには、決定木、ランダムフォレスト、ニューラルネットワークなどがあります。
・データセットの作成
競馬AIのトレーニングに使用するデータセットを作成します。過去のレース結果、馬の能力指数、騎手の成績、コースの状態、天候、馬場の状態などを含めます。
・データの前処理
データセットの前処理を実行し、不要な情報を削除し、欠損値を処理します。また、カテゴリ変数を数値に変換するなどの処理を行い、機械学習モデルに適した形式にデータを整形します。
・データの分割
データセットをトレーニング用とテスト用に分割します。通常は、トレーニング用に70%、テスト用に30%の割合で分割します。
・モデルの選択
使用する機械学習モデルを選択します。競馬AIには、回帰分析、決定木、ランダムフォレスト、ニューラルネットワークなどのモデルが使用されます。
・モデルのトレーニング
トレーニング用のデータを使用して、モデルをトレーニングします。トレーニングプロセスでは、ハイパーパラメータのチューニング、特徴量エンジニアリング、オーバーフィッティングの回避などの技術が使用されます。
・モデルの評価
テスト用のデータを使用して、モデルを評価します。評価指標には、平均二乗誤差(MSE)、平均絶対誤差(MAE)、決定係数(R2)などがあります。
・モデルの改善
モデルの性能が不十分な場合は、モデルの改善を試みます。改善方法には、ハイパーパラメータの最適化、特徴量エンジニアリング、異常検知の実施などがあります。
・モデルのデプロイメント
最終的に、トレーニングされたモデルを本番環境にデプロイし、競馬の予測に使用します。
まとめ
競馬予想AIを作成するための大まかな作業手順をまとめました。道のりは長そうです。